アイリスガラスは元々、ライン川付近で採取された「レインボークォーツ」を模して作られたガラスでした。
天然水晶の内部に、地殻変動や外からの力が加わり、小さなひび割れが生じ、そのひび割れから光の反射が起こる事により虹色に輝く水晶。「レインボークォーツ」「アイリスクォーツ」と呼ばれ、今日まで親しまれてきました。
その虹色に輝く水晶の代用品としてガラス職人達の手で生み出されたのが、アイリスガラスの始まりだと伝えられております。
透明なガラスに、虹を内包したかの様な美しい模様が入ったアイリスガラス。その名の“アイリス”とは、ギリシャ神話に登場する虹の女神イリス(Iris)に因んで名付けられました。
アイリスガラスは19世紀後半から、チェコやドイツ等で製造され、
特に1930~60年代に流行し、多くのコスチュームジュエリーに使用されました。
その色合いは年代ごとに異なり、どの年代においてもひとつひとつ印象が違う為、コレクターズアイテムとして人気があります。